

日々増加する見えない問題を可視化。
限られたリソースでWebサイトの品質・健全性を向上。
日本ビクター株式会社 コーポレート・コミュニケーション部
宣伝グループ Webチームリーダー 五十嵐 朝秋 氏
宣伝グループ Webチーム 主事 川嶋 信男 氏
Webサイトの「クオリティ」、「プライバシー」、「アクセシビリティ」に関する潜在的なリスクや問題をオンラインで定期的に自動診断し、詳細な診断結果をレポートするWebサイト総合検査サービス「WebSuites(現在のブランド名はIBM Rational Policy Tester)」。内部統制ソリューションツールとしても注目されています。今回は、WebSuitesを活用したサイト運営を行っている日本ビクター株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 宣伝グループ(現:JVC・ケンウッド・ホールディンクス株式会社 事業戦略推進部)を訪ね、お話を伺いました。

Webサイトが“企業の顔”として重視される時代、日本ビクター株式会社においても、製品プロモーション、企業情報の提供だけでなく、マーケティングやブランディングを考慮したWebサイト活用を推進しています。本格的なサイト活用から10年以上が経過した同社では、2005年頃より「Webサイトの品質・健全性の維持・向上」が新たなテーマとして浮上してきたそうです。
「WebSuites導入前、ガイドラインや制作マニュアルを作り、サイトの品質を確かなものにするため、関係者に啓発活動をおこなっていました。弊社のサイトは製品情報、特に「ハードディスクムービー“Everio”」を代表とするデジタル家電がコンテンツの大半を占めています。デジタル家電の使い方や、スペシャルコンテンツなどはトレンドにあわせて更新を頻繁に行っています。
そこで、制作・納品されたデータを公開前にチェックしていても、更新を重ねていくうちに、リンク切れ等の不具合が発生してしまうのが実情でした。ヒューマンチェックの限界を感じていたそんなタイミングでWebSuitesの存在を知りました。」(川嶋氏)
Webサイトに内在するリンク切れ、アンカー切れ等や、ページの表示が遅いという不具合は、そのページを訪れたユーザが離れていくだけでなく、企業にとってはブランドや製品、サービスのイメージ低下、機会損失となります。
同社において、まずは現状サイトのリンク切れを徹底的に洗い出し、改善していくことがWebサイトの品質維持・向上の大命題でした。
「2007年夏、バーチャルコミュニケーションズさんから“Webサイトの総合検査サービス”ということでWebSuitesを紹介されたとき、ピンときて、すぐに川嶋を提案デモンストレーションの席に呼びました。サイトの品質を更に高めたいと思っていた私たちにとって、特に実際にその業務を推進している川嶋にとって、その“想い”に応えてくれるツールではないかと思ったんです。」(五十嵐氏)
WebSuitesのデモンストレーションは、対象サイトのトップページから100ページを、本番検査同様、チェックしていくもの。「クオリティ」「プライバシー」「アクセシビリティ」の3つのカテゴリーで、現状サイトの不具合や課題が可視化されます。WebSuitesは、どのカテゴリーも各ページのソース上のエラーをはじき出し、人間の目視ではチェックしきれない部分を浮き彫りにします。
「デモのとき、最初はアラ探しをされているように感じて、思わず斜に構えてしまいました(笑)。デモでは、いくつか問題点や課題を指摘され、正直言って痛いところを突かれた感じでしたね。それこそ、迷うことなくWebSuites導入に踏み切りました」(川嶋氏)
デモ実施当時、同社ではWebサイトのチェックツールを比較検討していました。「クオリティ、プライバシー、アクセシビリティのチェックがワンパッケージで提供されている。」「WebベースかつASPサービスで、関係者と情報を共有しながらチェックができる。」の2点がWebSuites導入の決め手になりました。
「それまで、簡易的なチェックツールを使っていました。ところがネットワークベースではなく、ローカルベースで実施していると、どうしてもチェックが“こま切れ”のようなかたちになってしまい、包括的にチェックができないのです。しかも、何千ページもあるようなサイトを人的にチェックするのは不可能です。現状サイトの状態を把握しやすいという点で、WebSuitesは便利で、有難いツールです。」(川嶋氏)

WebSuitesは、川嶋氏らの強い要望で時間をかけずして導入が決まりました。WebSuitesは、検査対象となるURLを提供するだけで、Webブラウザ上でレポートが確認できます。ハードウェア、ソフトウェアの用意やマシン等の設定という煩わしさもありません。
「WebSuites導入は、社内に快く受け入れてもらえました。各検査で不具合があった場合、その箇所の修正や改訂等の業務負荷がかかり、制作に携わる関係者の業務を圧迫してしまうのではないかというのが唯一の心配でした。結果的には、関係者と協力して対応でき、しかも期間を集中して行えたので問題ありませんでした。(笑)」(川嶋氏)
実際にWebSuites導入により、本格的なチェックがスタート。検査対象は、コーポレートサイト/プロダクトサイトコミュニケーションサイトを含む4サイトです。
「コーポレートサイト/プロダクトサイトに関して言えば、相当数の不具合は覚悟していました。かなり陳腐化してしまったページがありましたし、実際に画像が表示されなかったり、リンク切れがそこかしこにあることは覚悟していたんですが……。」(川嶋氏)
川嶋氏が陣頭指揮をとり、関係者や制作ベンダーの協力のもと、WebSuitesで明らかになった不具合箇所を次々と改善していったそうです。
「一部サイトでは品質が劇的に改善しました。そのサイトは、サーバ管理から原稿作成、制作、運営まで完全な外部委託で行っていました。たとえばガイドラインに準拠していないといった弊社とのコミュニケーション不足が原因と思われる不具合を見直しました。これが機会となって、ベンダーさんと密になって業務を進めることができました。」(川嶋氏)
単にWebサイトの品質が向上するだけでなく、協力会社とのリレーションが改善していったこともWebSuites導入による波及効果だと、川嶋氏は語ります。また、Webサイトのプライバシーという観点からも、同社はWebSuitesの効果をすぐさま実感したそうです。
「Webビーコンのチェック機能や、プライバシーポリシーへのリンク確認なども、サイトを的確に検証する機能ですね。たとえばWebプロモーションの際、アクセス解析をするためにソースにビーコンを入れたりするわけですが、日頃、ビーコンだけをチェックする機会というのは業務的になかなかないことです。“安心感のあるサイト構築”という意味からも、プライバシーに対して敏感になることができるのもいいところです。」(川嶋氏)
個人情報流出など企業活動の根幹を揺るがす事件が多発している昨今、Webサイトのプライバシー関連を定期的にチェックしていくことは、もはや避けて通れません。そうしたオンラインリスクに対応できるのもWebSuitesの強みの一つと言えます。
Webサイトの問題箇所に対して発見率の飛躍的な向上が見込めるWebSuites。定期的なサイト診断と修正・改善というCheck&Actionを実践することで、日本ビクターのWebサイトは確実に品質・健全性が向上しました。
「Webサイトの品質維持・向上を更に目指しています。」と川嶋さん。これからもWebSuitesを活用して、お客様にとって安心・安全なWebサイトを作り続ける決意を力強く語っていただきました。
「Webサイトの品質向上や維持という点では、従来は四苦八苦しながら対応してきました。人手に頼るにも限界はありました。プログラムに任せ、担当者の業務負荷が軽減できるWebSuitesの導入は、限られたリソースを有効に使うという点でも、当社にとって大変有意義でした。Webサイトの品質に対する社内全体の意識もかなり向上したと思います」(五十嵐氏)

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